暮らしのTIPS
「北欧×和」のジャパンディが人気 洗練された癒しのインテリアを作るアイテム

最近注目のインテリアと言えば、北欧×和をミックスした「ジャパンディ」です。海外で注目され、日本でも人気のこのスタイルは洗練された静けさがあり、日本の家によく似合います。今回は、手軽にジャパンディを楽しめるインテリアアイテムをご紹介しましょう。

Yuu(尾間紫)
一級建築士事務所 OfficeYuu代表。
一級建築士、 インテリアコーディネーターとして数多くの現場経験や相談実績をもち、住宅リフォームコンサルタントとして快適な住まいづくりのノウハウを発信している。
一級建築士、 インテリアコーディネーターとして数多くの現場経験や相談実績をもち、住宅リフォームコンサルタントとして快適な住まいづくりのノウハウを発信している。
洗練の「北欧」×静寂な「和」は相性抜群

世界的なインテリアの傾向は「癒し」。さまざまな出来事が巻き起こっている世界情勢の中、人々は心の安らぎを求め、インテリアにもそれが反映されています。
そんな中、海外で人気になっているのが、静寂な空気感と自然素材の素朴さを併せ持つ「和」のテイストを取り入れたインテリア。その中のひとつが、北欧式Scandinavianに日本式Japaneseを組み合わせた「Japandi-ジャパンディ」です。
ジャパンディの特徴は、無駄な装飾を省いたミニマルなデザイン、癒しや穏やかさを感じさせる自然素材、侘び寂びのある控えめな静けさにあります。
もともと日本と北欧の家づくりには共通点が多く、「北欧」×「和」の相性は抜群。北欧インテリアはこれまでも人気がありましたが、そこに和のテイストをプラスしたジャパンディは、日本の暮らしになじみやすく、毎日を心地よく穏やかに暮らせることでしょう。
視線を下げて 装飾は控えめに素材感を楽しむ
ジャパンディの基本は、洗練された北欧インテリアに和のテイストをプラスしたもの。上手に作るポイントは素材選びと余白の美、そして空間の重心を低くすることにあります。
旭川の人気家具ブランド「カンディハウス」で構成された、洗練の中に和を感じさせるインテリア。北海道産のナラ材やタモ材がふんだんに使われています。
カンディハウスの家具に北欧らしさが感じられる照明や小物などをプラスすれば、ナチュラルモダンなジャパンディに。
少し低めのダイニングテーブルと、ゆったりとしたソファで落ち着いた空間にするのがポイント(クォード リビング(15)ソファー、TL テーブル(20)ソリッドテーブル、WING LUX シリーズ-リビングサイドテーブル、リビングスツール、リビングアームチェア、LD サイドチェアー、LD ベンチ、一本技ネストテーブル / カンディハウス)
ジャパンディは洗練の中に素朴な表情があります。家具は、素肌のような優しさのある自然素材を選び、彩度の低いアースカラーを中心にシンプルなラインでまとめます。
また侘び寂び、静けさといった和ならではの空間づくりもポイント。装飾は控えめに、余白の美しさを楽しみましょう。
日本は床座の文化。デンマークの家具ブランド、フリッツ・ハンセンのプフと呼ばれるクッションスツールと自然素材のラグの組み合わせでジャパンディに。プフとは床に直接置くクッションスツールのこと(プフ、ラグ / フリッツ・ハンセン東京)
もともと日本は床に直接座る「床座」の文化です。床に近い暮らしは安らぎを感じやすく、また空間の重心が下がるのでインテリアに安定感が生まれます。
ジャパンディなインテリアづくりでは、この視線の高さにも注目を。洋の暮らしよりも少し視線を下げてレイアウトをすると、和を感じさせる落ち着いた空間になります。
例えば一般的なダイニングのテーブル高は70㎝、ソファの座面高は30㎝~50㎝程度で、低めを選ぶとリラックス感が高まり、高いと改まった印象になります。ジャパンディでは低めを選ぶのが、空間を上手にまとめるポイント。
プフと呼ばれるクッションスツールを取り入れるのも素敵です。自然と床に近い暮らしになり、その際には室内装飾も視線の高さを意識して低めにレイアウトをすることで、更にリラックス感が高まります。
侘び寂び、静寂など日本ならではの感性をインテリアで表現したセンシリーズ。ソファの座面は低めでゆったりとした時間が過ごせます(センシリーズ-ソファ、ダイニングテーブル、センターテーブル、サイドテーブル、サイドチェア、アームチェア / 柏木工)

カンディハウスの家具に北欧らしさが感じられる照明や小物などをプラスすれば、ナチュラルモダンなジャパンディに。
少し低めのダイニングテーブルと、ゆったりとしたソファで落ち着いた空間にするのがポイント(クォード リビング(15)ソファー、TL テーブル(20)ソリッドテーブル、WING LUX シリーズ-リビングサイドテーブル、リビングスツール、リビングアームチェア、LD サイドチェアー、LD ベンチ、一本技ネストテーブル / カンディハウス)
ジャパンディは洗練の中に素朴な表情があります。家具は、素肌のような優しさのある自然素材を選び、彩度の低いアースカラーを中心にシンプルなラインでまとめます。
また侘び寂び、静けさといった和ならではの空間づくりもポイント。装飾は控えめに、余白の美しさを楽しみましょう。

もともと日本は床に直接座る「床座」の文化です。床に近い暮らしは安らぎを感じやすく、また空間の重心が下がるのでインテリアに安定感が生まれます。
ジャパンディなインテリアづくりでは、この視線の高さにも注目を。洋の暮らしよりも少し視線を下げてレイアウトをすると、和を感じさせる落ち着いた空間になります。
例えば一般的なダイニングのテーブル高は70㎝、ソファの座面高は30㎝~50㎝程度で、低めを選ぶとリラックス感が高まり、高いと改まった印象になります。ジャパンディでは低めを選ぶのが、空間を上手にまとめるポイント。
プフと呼ばれるクッションスツールを取り入れるのも素敵です。自然と床に近い暮らしになり、その際には室内装飾も視線の高さを意識して低めにレイアウトをすることで、更にリラックス感が高まります。

照明で安らぐ 和室用の照明を使いこなす

ジャパンディなインテリアづくりでは照明選びにもひと工夫を。その際にぜひチェックしておきたいのが、和室用照明のラインナップです。
和室用照明には和紙や木、籐などの自然素材をイメージしたものや、和空間を優しく照らすように工夫された製品が数多く揃っていて、ジャパンディなインテリアをより美しく引き立ててくれます。
ペンダントタイプはもちろんのこと、床面を照らすフロアランプを取り入れるのもおすすめです。空間の重心が更に下がり、心地の良い空間を演出、リラックス効果が高まります。

ルイスポールセン東京ストア
窓装飾や小物で雰囲気が変わる 柔らかな光を取り入れて

ジャパンディなインテリアを作るのに欠かせないのが窓装飾や小物です。
窓に素材感のあるロールスクリーンや、和紙のようなテイストのプリーツスクリーンを取り付ければ、モダンでありながら温もりを感じさせるジャパンディスタイルになります。
生地は、ざっくりとした織地のタイプや和紙調がおすすめ。障子のように太陽光を適度に遮りつつ、室内を柔らかい光で満たしてくれます。
小物は和を意識して素材感のある木製や陶器製などを選ぶといいでしょう。ただし、ぎっしりと置くのではなく、余白を感じさせるようにレイアウトするのがポイントです。

今、注目のジャパンディは、世界的に注目されている日本の家によく似合うスタイルです。癒しと安らぎを感じさせるインテリアで、毎日を心地よくお過ごしください。
※掲載の情報は、2024年8月現在の情報です。