暮らしのTIPS マンションで猫と本と幸せに暮らす
リフォームで叶えた理想の暮らし
October 8, 2024

マンションをスケルトンリフォーム、理想の住まいへと生まれ変わらせた施工事例をご紹介します。動線やインテリアをゼロから見直し、人が集まる快適なワーク拠点としながら、プライベートを更に充実させた住まいは、猫と本と幸せに暮らせる、まさにオーダーメイドのオリジナルデザインです。ビフォーアフター写真でその驚きの変貌ぶりをご覧ください。

スケルトンリフォームはゼロベースからのリノベーション

リフォーム前:平面図
リフォーム後:平面図
(設計・施工:野村不動産パートナーズ)

こちらは築11年の中古マンションを購入し、「スケルトンリフォーム」によって理想通りの住まいを作り上げた施工事例です。

スケルトンリフォームとは、いわばゼロベースからのリノベーションのこと。コンクリートに囲まれた内側にある天井や床、壁、設備配管、配線など「専有部分」のすべてを新しくする手法で、間取りの自由度が高く、仕上げ材で隠れている部分も刷新できるのが特長です。

こちらのお住まいでは、スケルトンリフォームによって水まわりの位置を大きく変えたり、玄関からの動線を仕事場(フリースペース)とプライベートスペースへの2方向に分けたりなど、自分たちが本当に暮らしやすい間取りへと変化させています。

スケルトンリフォームなら、元の間取りにとらわれず、理想の間取りやインテリアを実現できるなど、まさにオーダーメイドの住まいづくりが可能です。

洋室の窓を取り込み、
光が差し込む明るく広々とした玄関に

リフォーム前:玄関
リフォーム後:玄関

まずは玄関のビフォーアフターの写真からご紹介しましょう。

リフォーム前の間取りは建築用語で「田の字」と呼ばれる、真ん中に廊下が通り、両側に部屋があるスタイルです。リフォーム後は、玄関からの動線を2方向に分け、ひとつは仕事場へ直行する動線、ひとつは本棚が連なるドキュメントコーナーを通ってリビングに入る動線になっています。

玄関は、元洋室の窓を取り込むことで、光が差し込むようになり、明るさと解放感のあるホールへと変わりました。ベンチは身支度をしたり、スタッフが休んだりできるようにと考えて設置したもので、座面の下は収納になっています。

この玄関ホールを抜けた先にあるのが、壁面いっぱいの本棚と美しいキッチン。これまでとは全く違う華やかで美しい風景が広がっています。

間接照明に灯された本棚、
美しいカウンターが印象的なキッチン

リフォーム前:キッチンと廊下
リフォーム後:キッチンと壁面本棚

玄関ホールを抜けた先に連なる壁面本棚とキッチンの様子です。リフォーム前は一般的な対面キッチンでしたが、レイアウトを大きく変更し、プライベートスペースとワークスペースをゾーニングする中心的な存在になっています。

キッチン前のカウンターと一体化したテーブルは、特にこだわった部分のひとつ。廊下に連なる長い本棚と対比して、空間に奥行きと安定感を生み出しています。

グレージュを中心としたハーフトーンで統一されたインテリアカラーは落ち着きの中にも華やかさがあり、まさにエレガントモダンな雰囲気に。実は、インテリアのお手本は野村不動産のプラウドシリーズのモデルルームとのこと。気に入った同じ部材を使うなど、すみずみまでこだわった空間づくりをしています。

本棚の上部には間接照明が設置され、ほのかに浮かびあがる天井面や、床面に落ちる陰影が美しく、まるでミュージアムのよう。

照明を計画する際には、どれくらいの明るさでどの程度の面積を照らすのかをしっかりシミュレーション。後で想像とは違うということが起きないよう、しっかりと計画を立てながらリフォームを進めました。

リフォーム後:キッチン内部

キッチン内部の様子です。プライベートスペースとワークスペースとを明確に分離する役割を持ちつつ、回遊動線にすることでどこからでもアクセスしやすく家事が楽にこなせるようになっています。

そしてとても大切に考えたのが猫たちのこと。猫の安全のためにキッチンへの侵入を防ぐ扉やロールスクリーンを設置しています。

生活スタイルによっては、後からキッチン周辺にゲートや仕切りが欲しくなることもありますが、レイアウトによっては取り付けが難しいことも。こういった細やかな配慮ができるのも、暮らしに合わせてひとつひとつ計画を立てていく、オーダーメイドのリフォームだからこそ実現できる住まいと言えるでしょう。

インテリアにもこだわったワークスペースやキャットウォーク

リフォーム後:ワークスペース
リフォーム後:仮眠スペース

こちらのお住まいは、住居としての機能と、人が集まって仕事ができるワークスペースを兼ね備えています。

ワークスペースは、住居部分を通ることなく玄関から直接アクセスができ、広々とした空間の中で映像や音楽を流しながら仕事ができるよう、大型テレビやスピーカーを設置。各デスクの前には収納やコンセントを配備するなど、機能性を重視した設計になっています。

インテリアは、家全体のテーマカラーであるグレージュで統一。ワークチェアもインテリアに合わせて厳選するなど、まさに機能性とインテリア性を両立させた空間に。

繁忙期はスタッフが泊まり込むこともあるため、仮眠スペースも設えてありますが、スタッフルームとプライベートスペースとはしっかりと分離されているので、お互いに気兼ねなく過ごせるよう配慮がされています。

リフォーム後:リビング

猫たちと幸せに暮らしたいというのも、今回の住まいづくりの大切なコンセプト。本棚の上にはリビングから繋がる長いキャットウォークを設置。透明なガラス張りなので、どこからでも猫の姿を見ることができます。

このキャットウォークは、このリビングの左にある寝室へとつながっていて、寝室~リビングダイニング~廊下~玄関~仕事部屋まで猫が一周できるように動線を確保。危険のない限り、どこへでも移動ができます。

人の暮らしは生活シーンに合わせて適宜ゾーニングされているほうが快適です。でも猫は自由であることが大切。まさに猫も人も快適に幸せに暮らせる住まいになっているのですね。

リフォーム後:寝室(猫の通り道)
リフォーム後:寝室
リフォーム後:ウォークインクローゼット

美しく機能的な最新の水まわり、至福のリラックス空間へ

リフォーム後:洗面所
リフォーム後:浴室
リフォーム後:トイレ

浴室、洗面、トイレも機能性とインテリア性に徹底的にこだわっています。最新の設備もひとつひとつ吟味して本当に気に入ったものを選んでいます。

誰もが暮らしやすい一般的な間取りのマンションから、自分たちが本当に快適で楽しい新しい住まいへ。リフォームだからこそできることを実感させられる施工事例です。リフォームでの理想の住まいづくりのご参考になれば幸いです。

  • 所在地:神奈川県
  • 築年数:11年(リフォーム当時)
  • こだわりポイント:テレワーク、家事動線、モダン、ホテルライク、猫と暮らす、収納力
  • 設計・施工:野村不動産パートナーズ

理想の住まいづくりのパートナー選び

今回は、中古マンションをスケルトンリフォームで、心から満足のいく住まいづくりを実現した施工事例をご紹介しました。

マンションリフォームを成功させる大きなポイントのひとつになるのが、リフォーム会社選びです。マンションのリフォームは、一戸建てとは異なるマンションならではの注意点や、理想の暮らしを形にしてくれる技術力やデザイン力が必要です。

また、素敵にしたいけれどイメージがまとまらないと悩むことも多いもの。そんな場合も施工事例や間取りを見ながら相談することで、だんだんとイメージが具体的になっていきます。その際には、気に入ったインテリアの写真を集めたり、この先どんな暮らしがしたいのかをまとめたりしておくとスムーズに進みます。

大事なことは、こういったことをしっかりと受け止めてくれるリフォーム会社を選ぶこと。施工事例や会社概要をよくチェックし、リフォームの施工実績がある経験豊富な会社を選びましょう。

リフォームはオーダーメイドな家づくりです。良いパートナーに巡り合って、理想の家づくりを目指してみてくださいね。

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※掲載の情報は、2024年10月現在の情報です。

一級建築士事務所 OfficeYuu代表Yuu(尾間紫)Yuu(Yukari Oma)
一級建築士、 インテリアコーディネーターとして数多くの現場経験や相談実績をもち、住宅リフォームコンサルタントとして快適な住まいづくりのノウハウを発信している。