便利でおしゃれなマグネット製品が人気です。日用品を美しく整頓でき、シリーズでそろえればインテリアも整いやすくなります。でも磁石がくっつく場所が無く困ることも。今回は、人気のマグネット製品や取り入れる際の注意点、DIYでも貼ることができる磁石のつく壁材をご紹介します。
今、SNSでも話題なのがマグネットを使った整理収納用品。中でも種類やデザインが豊富に揃った、老舗のインテリア雑貨メーカー山崎実業の製品が人気です。
マグネット製品のメリットは何といっても、整理整頓や掃除をラクにしつつ、見た目も美しく収納できるところにあります。
これまで床やカウンターの上に置いてあった物も、壁面にくっつけて収納すれば片付けや掃除が格段にラクになることでしょう。置き場所に困る小物も、マグネット収納なら行方不明になりにくく、すっきりと片付くようになります。
またマグネットなら壁にピンの穴を開けることなく、使いやすい位置にサッと移動も可能です。
最近のマグネット製品はインテリアに馴染みやすいよう、モダンでおしゃれなデザインがたくさん揃っています。またこういった製品は比較的安価なので、暮らしの変化に合わせて買い替えがしやすいのもメリットのひとつです。
マグネットでくっつけるというと冷蔵庫や浴室をイメージする方が多いと思いますが、それ以外にも便利な製品がたくさんあります。
例えばキッチンの調味料やツールを美しく使いやすい位置に収納できたり、ワークスペースの電源コードや文具をスッキリまとめたり。玄関なら鍵やマスク、他にもちょっとしたメモや書類、バッグ、衣類などを整理しやすくしてくれる製品もあります。
マグネット製品は便利ですが、問題はくっつける場所です。マグネットがくっつくのはスチール(鋼)素材。マンションの玄関ドアやシステムバスの壁の多くはスチール製なのでマグネットがくっつきます。
キッチンの壁パネルは素材によりケースバイケースです。注意したいのは、最近の冷蔵庫はガラス仕上げの扉が増え、そこにはマグネットはくっつかないことです。まずは手持ちのマグネットでくっつくかどうかを試してから製品の購入をするといいでしょう。
気になるのが、磁石のくっつく力です。重いものをくっつけても大丈夫なのか、マグネットシートの専門メーカー、株式会社マグエックス壁装ディスプレイ課の山森直樹さんに伺ってみました。
「マグネット素材そのものの性能を表す数値は、素材ベースでは一般的に吸着力と呼んでいます。これは簡単にいうと鉄に吸着する強さです。これを収納などの製品に仕上げた場合は、メーカーにより計算方法や表記は異なりますが、一般的に耐荷重表記で示されています」
つまりマグネット製品を購入する際はまずは耐荷重表記を確認し、それを守ることが大切ということ。
「注意したいのが、吸着の強さは「マグネットの性能」+「被着体(スチール)の厚みや状況」であることです。いくら吸着力の強いマグネットでも、薄いスチール素材にくっつけた場合、性能が発揮できないことがあります。」と山森さん。
浴室用途ならバスパネルを、キッチン用途ならキッチンパネルを想定して耐荷重が表記されていることが多いのですが、シート状の薄い素材にくっつける場合はマグネットの性能が発揮できないケースがあることを知っておいて欲しいとのことでした。
水まわりだけでなく、リビングやダイニング、子供部屋や廊下などの壁にもマグネットがくっつくようになれば、暮らしは更に便利になります。
最近では、こういったマグネットがくっつく壁が新築住宅のオプションに取り入れられていたり、DIYで後から貼り付けることができる壁材が発売されていたり。マグネット製品が取り入れやすい家づくりが注目されています。
暮らしを便利にしてくれる様々なマグネット製品たち。貼り付ける側の壁にも目を向け、上手に取り入れて、毎日を更に快適にお過ごしくださいね。
※掲載の情報は、2023年1月現在の情報です。
※コラムの内容や掲載商品は執筆時の情報であり、予告なく変更される場合がございます。最新情報をご確認ください。実施する際は、リフォーム会社など専門業者に依頼することをおすすめします。