暮らしのTIPS便利でおしゃれなマグネット付き収納
磁石がつく壁材も
February 14, 2023

便利でおしゃれなマグネット製品が人気です。日用品を美しく整頓でき、シリーズでそろえればインテリアも整いやすくなります。でも磁石がくっつく場所が無く困ることも。今回は、人気のマグネット製品や取り入れる際の注意点、DIYでも貼ることができる磁石のつく壁材をご紹介します。

省スペースに美しく片付くマグネット製品

小物の整理に便利なマグネット収納。シリーズで揃えればインテリアに統一感が生まれます(ホルダー付きマグネットキーフック リン / 山崎実業

今、SNSでも話題なのがマグネットを使った整理収納用品。中でも種類やデザインが豊富に揃った、老舗のインテリア雑貨メーカー山崎実業の製品が人気です。

マグネット製品のメリットは何といっても、整理整頓や掃除をラクにしつつ、見た目も美しく収納できるところにあります。

これまで床やカウンターの上に置いてあった物も、壁面にくっつけて収納すれば片付けや掃除が格段にラクになることでしょう。置き場所に困る小物も、マグネット収納なら行方不明になりにくく、すっきりと片付くようになります。

またマグネットなら壁にピンの穴を開けることなく、使いやすい位置にサッと移動も可能です。

最近のマグネット製品はインテリアに馴染みやすいよう、モダンでおしゃれなデザインがたくさん揃っています。またこういった製品は比較的安価なので、暮らしの変化に合わせて買い替えがしやすいのもメリットのひとつです。

暮らしを便利に豊かにする人気アイテム

スチール製の壁面に取り付けができる、マグネット式の調味料ラック。取り外して洗いやすいのもメリットです(マグネットラック タワー ワイド / 山崎実業

マグネットでくっつけるというと冷蔵庫や浴室をイメージする方が多いと思いますが、それ以外にも便利な製品がたくさんあります。

例えばキッチンの調味料やツールを美しく使いやすい位置に収納できたり、ワークスペースの電源コードや文具をスッキリまとめたり。玄関なら鍵やマスク、他にもちょっとしたメモや書類、バッグ、衣類などを整理しやすくしてくれる製品もあります。

ワークスペースでもマグネット製品は大活躍。ごちゃつきがちなデスク周りを美しく保ってくれます(左:マグネットケーブル&ルーター収納ラック スマート、右:デスク下ケーブル&ルーター収納ラック スマート / 山崎実業
システムバスの壁は鋼板製が多いので、マグネット用品が大活躍。ボトル置きとしてだけでなく、ディスプレイ棚にも使えるラックです。耐荷重:ラック:約4kg(マグネットバスルームラック タワー ロング / 山崎実業
お風呂の椅子も床から浮かせて収納すれば、水切れがよく掃除がしやすくなります(マグネットツーウェイバスルーム風呂椅子ホルダー タワー / 山崎実業

マグネットの吸着力は壁側のスチールの厚みも重要

マグネット製品は便利ですが、問題はくっつける場所です。マグネットがくっつくのはスチール(鋼)素材。マンションの玄関ドアやシステムバスの壁の多くはスチール製なのでマグネットがくっつきます。

キッチンの壁パネルは素材によりケースバイケースです。注意したいのは、最近の冷蔵庫はガラス仕上げの扉が増え、そこにはマグネットはくっつかないことです。まずは手持ちのマグネットでくっつくかどうかを試してから製品の購入をするといいでしょう。

シッカリくっ付けたい場合は、くっ付ける側のスチールの厚みも重要です。

気になるのが、磁石のくっつく力です。重いものをくっつけても大丈夫なのか、マグネットシートの専門メーカー、株式会社マグエックス壁装ディスプレイ課の山森直樹さんに伺ってみました。

「マグネット素材そのものの性能を表す数値は、素材ベースでは一般的に吸着力と呼んでいます。これは簡単にいうと鉄に吸着する強さです。これを収納などの製品に仕上げた場合は、メーカーにより計算方法や表記は異なりますが、一般的に耐荷重表記で示されています」

つまりマグネット製品を購入する際はまずは耐荷重表記を確認し、それを守ることが大切ということ。

「注意したいのが、吸着の強さは「マグネットの性能」+「被着体(スチール)の厚みや状況」であることです。いくら吸着力の強いマグネットでも、薄いスチール素材にくっつけた場合、性能が発揮できないことがあります。」と山森さん。

浴室用途ならバスパネルを、キッチン用途ならキッチンパネルを想定して耐荷重が表記されていることが多いのですが、シート状の薄い素材にくっつける場合はマグネットの性能が発揮できないケースがあることを知っておいて欲しいとのことでした。

水まわり以外も磁石がくっつく壁にする

マグネットがくっつく壁材ピタバンSSに様々なマグネット製品を取り付けた様子。マグネットのパワーを引き出すのに十分なスチールの厚みがあります。壁材には木目や板張り模様などの仕上げがされたタイプと、上から壁紙を貼れるタイプがあります(ピタバンSS、マグーシリーズ / 株式会社マグエックス

水まわりだけでなく、リビングやダイニング、子供部屋や廊下などの壁にもマグネットがくっつくようになれば、暮らしは更に便利になります。

最近では、こういったマグネットがくっつく壁が新築住宅のオプションに取り入れられていたり、DIYで後から貼り付けることができる壁材が発売されていたり。マグネット製品が取り入れやすい家づくりが注目されています。

お子様の忘れ物防止にも役立つマグネット壁。木目などの模様仕上げのタイプを選んでアクセントにしても(ピタバンSS、マグーシリーズ / 株式会社マグエックス
部分貼りならDIYでも貼りつけができます。パネル用ボンドと両面テープで圧着を行います(マグネットがつくDIY用パネル、ピタバン / 株式会社マグエックス

暮らしを便利にしてくれる様々なマグネット製品たち。貼り付ける側の壁にも目を向け、上手に取り入れて、毎日を更に快適にお過ごしくださいね。

※掲載の情報は、2023年1月現在の情報です。

※コラムの内容や掲載商品は執筆時の情報であり、予告なく変更される場合がございます。最新情報をご確認ください。実施する際は、リフォーム会社など専門業者に依頼することをおすすめします。

一級建築士事務所 OfficeYuu代表Yuu(尾間紫)Yuu(Yukari Oma)
一級建築士、 インテリアコーディネーターとして数多くの現場経験や相談実績をもち、住宅リフォームコンサルタントとして快適な住まいづくりのノウハウを発信している。