昼間のインテリアの主役はレースのカーテンです。10年ほど経ったら、そろそろ交換のタイミング。レースだけの交換なら手軽にでき、部屋の印象が一新します。今回は、室内を快適にする機能を持つレースのカーテンや、洗練された印象を作り出す、いま注目の縫製スタイルをご紹介します。
厚手のドレープカーテンに比べて、レースのカーテンを意識する機会は少ないかもしれませんが、明るい時間はドレープは畳んでいるもの。昼のインテリアの主役になるのはレースのカーテンです。窓から差し込む光に煌めくレースはとても美しく、デザインにこだわることで窓辺に華やかさが生まれます。
またカーテン生地には、夏の暑さや日焼けを防いだり、外からの視線を遮ったりする機能を持つものも。そういった生地を使えば室内は更に快適になります。
一般的にカーテンの寿命は、おおよそ10年程度が目安です。特にレースのカーテンは、直射日光や紫外線の影響を受けやすく、網戸にこすれることもあるなど、過酷な環境下にあるもの。中には結露によって黒カビが発生し、洗ってもなかなか落ちないこともあります。
色あせや汚れ、ほつれ、カビなどが気になるようになってきたら、そろそろ交換のタイミングです。新しいレースのカーテンで模様替えをしながら室内環境を快適に整えましょう。
カーテンには、室内環境を整えるという大切な役割があります。特に昼に使うレースのカーテンだからこそ重要になるのが、夏の暑さを遮る「遮熱」、日焼けを防ぐ「紫外線(UV)カット」、外からの視線を遮る「目隠し(遮像)」の機能です。
夏の室内の暑さの大きな要因となっているのは、窓から差し込む太陽の強い日射熱。「遮熱」機能を持つ生地は、その熱を防いで室内の温度上昇を抑えてくれる効果があります。
「紫外線(UV)カット」も重要です。紫外線は家具や床材などの色あせや劣化を促進し、肌の日焼けの原因になるもの。気象庁のデータによれば、紫外線の強さは4月から急上昇し、ピークは8月ですが、年間を通じて対策が必要です。
室内に差し込む日差しは心地よいものですが、快適に暮らすためには「遮熱」と「紫外線(UV)カット」の対策が欠かせません。また外からの視線が気になる場合は、「目隠し(遮像)」の機能を持つ生地を選ぶと、心からくつろげる住まいになることでしょう。
他にも「防カビ」や「消臭」の機能が付加されたカーテン生地もあります。レースのカーテンを選ぶ際には、わが家の窓の状況に合わせ、これらの「機能」を上手に選ぶことが、心地よい住まいにする大切なポイントです。
最近のインテリアはよりシンプルな傾向が強まり、モダンで洗練されたデザインが好まれています。カーテンも以前はひだ山をたっぷりとった重厚感のある縫製が人気でしたが、最近ではあえてひだを取らない「ウェーブスタイル」の人気が上昇しています。
カーテンは縫製方法によって印象が大きく変わります。ウェーブスタイルはひだの無いフラット仕上げなので、ゆったりとした柔らかさを持ち、まっすぐストンと落ちるきれいなラインが特長。シンプルなフォルムが、部屋全体をスタイリッシュに演出してくれます。
またウェーブスタイルは生地そのものを美しく見せる効果も。より洗練されたインテリアにしたい、シンプルでモダンな印象にしたい方におすすめの縫製スタイルです。
窓まわりのスタイルは左右開きが多いのですが、そこに上下開きのスタイルを組み合わせれば、日差しや視線が細やかにコントロールできるようになります。
例えば、レースのカーテンの代わりに上下に開閉するシェードや、スラットの角度を変えることができるブラインドを組み合わせれば、室内に差し込む日差しの量や外からの見え方を、シーンや時間帯に合わせてコントロール可能に。いつでも素早く快適な環境づくりができます。
ただし、頻繁に出入りをする掃き出し窓の場合は、左右開閉が便利。窓の大きさや出入りの頻度に合わせて選ぶといいでしょう。
これから日差しが強くなり、レースのカーテンの役割が大きくなる季節がやってきます。明るい日差しの中、美しく機能的なカーテンで、より快適な毎日をお過ごしくださいね。
※掲載の情報は、2024年3月現在の情報です。